子供が抱っこをせがむ3つの理由と対処法を紹介
子育てをする上で欠かせない抱っこですが、大きくなった子どもから抱っこをせがまれて、どうするか迷ったことはありませんか?
赤ちゃんの頃とは体重も違うし、いつまでも抱っこするのは…と思う気持ちは自然なこと。もう自分で歩けるにも関わらず、子供が抱っこをせがむ理由は一体何なのでしょうか。この記事では、子供が抱っこをせがむ3つの理由と、実際に抱っこをせがまれた時の対処法などをご紹介します。
目次
子どもが抱っこをせがむ理由
赤ちゃんの頃とは違い体重が増えて大きくなった子どもを抱っこするのはとても大変です。自分で歩けるにも関わらず、抱っこして欲しいと子どもがせがむ理由を以下でご紹介していきます。
安心したい
抱っこをせがむ理由には、ママとパパへ安心感を求めていることが考えられます。肌と肌が触れ合うスキンシップは親子に欠かせない大切な時間です。例えば、最近疲れていてコミュニケーションを取っていなかったり、外の世界に触れる時間が長くなったりしている場合、子供は無意識に親からの愛情を感じたがっています。
体が疲れている
知らない人の多い場所へ行ったときなど、子供は大人の想像以上に体力を使ってしまいます。そんなとき、子供は自然と抱っこをせがみます。
大人でも緊張する時間が続いたりすると、ドッと疲れを感じるときがありますよね?
少し外を歩くだけでも、子供はにとっては新たな体験の連続。家だったらこんなすぐには疲れないのに…と思わず、いつもと違うことをして疲れてしまったんだな、と思うようにしましょう。
抱っこされて眠りたい
子供は寝るのが仕事と言われるほど、成長するためには睡眠が欠かせません。5歳頃まではお昼寝をする子供も多いので、抱っこをせがむのは単純に眠りたい場合があります。
小学生の頃になると、自然と夜にまとまって寝るようになりますが、それまではたとえ昼間であっても眠くなってしまうのが子供というものです。
抱っこをせがまれたときの対処法
それでは抱っこをせがまれたとき、どうすれば良いのでしょうか。実際は、周囲の目が気になったり、成長の段階に合わせて接し方を変えた方が良いのではないかと悩むことが多いと聞きます。そこで、抱っこをせがまれたときの4つの対処法をご紹介しますので、是非試してみてください。
思いっきり甘えさせる
まず最初の対処法は、子供の気持ちをしっかりと受け止めるというもの。
抱っこをせがむということは、疲労や不安を感じていたり、愛情を欲していたりするということですので、思いっきり甘えさせましょう。
もしくは、状況的にどうしてもすぐに抱っこするのが難しい場合は、ゆっくりと目線を子供に合わせ、落ち着いて話を聞いてあげましょう。
子供が抱っこをせがむことを正面から否定したりせず、まずは会話することも大切なコミュニケーションです。また、甘えさせると甘やかすのは別ですので、変に子供へ媚びてしまったりしないように注意しましょう。
時間を決めて抱っこする
時間や距離を決めて抱っこすることも、ひとつの方法です。現実的に、体重が増えてきてずっと抱っこしていられない場合など、きちんと理由を伝えて時間も守りましょう。
大切なのは子供が理由を理解しているか確認することと、しっかりとその約束を守ることができるかどうかです。一方的に理由を伝えても、きちんと意味を理解していなければ、また抱っこをせがむことは目に見えています。
また、例えば10分間と約束したのならば、それより短くても長くてもダメです。約束は守るものという社会のルールを教える意味でも、しっかりと親子の約束は守るようにしましょう。
ゲーム感覚で一緒に歩く
どうしても抱っこ出来ない場合など、ゲーム感覚で目標を決めて子供の意識を変えてあげることも接し方のひとつです。
家まで競争しようと言ったり、白い線から落ちないように帰ろうと提案し、先にお母さんが始めると、子供も遊んでいるような感覚になり、抱っこをせがまなくなります。
ゲームを提案するのも難しい場合は、その場で抱きしめてあげたあとに手を繋いで歩きましょう。そうしてもお母さんの愛情は伝えられるハズです。
外では抱っこをしないと宣言する
あくまで子供のためにということを伝えた上で、もう大きくなったので抱っこして歩くことが出来ないと伝えるという方法もあります。
ここでも大切なのは、理由を子供が理解しているかという点です。
また、このように伝えると子供は必ず不安を感じてしまいます。その不安を取り除くためにも、その場で抱きしめる、手を繋ぐなどして、しっかりと愛情を伝えましょう。
また、外で抱っこしない代わりに、家に帰ったらたくさん抱っこしてあげると約束したり、普段から家事を一緒にするなど、子供が愛情を感じるようにしましょう。
抱っこをするメリット
抱っこをすることのメリットには何があるのでしょうか。あまりに抱っこをし過ぎると抱っこ癖がついてしまうというマイナスイメージを持つ人もいますが、これはあくまで医学的根拠のない育児論のなかで作られた言葉です。
抱っこをすることによるメリットを3つ紹介します。
子供が自立できるようになる
抱っこをすることで、子供は愛情を感じて自立へと進んでいくことが出来ます。
自分や他人を認識して、自ら服を着たりトイレに行くなど、その成長は止まることを知りません。逆に自立してしまうともう抱っこをする機会はありません。
先輩ママからは、自立し始めたらあっという間に成長して、もう抱っこさせてもらえないという言葉はよく聞きます。抱っこをするのが少し大変だと感じても、今のうちに思いっきり愛情を伝えましょう。
安心感を得て社会性が高まる
抱っこは、相手の体温を感じることができるスキンシップ方法のひとつです。
物理的な温かさは安心感を与え、自分は愛されているという自意識を生み、自分と他人を大切にする社会性が身につくようになります。
子供における社会性は定義が曖昧ですが、年齢に対して行動が幼いと周囲に感じさせてしまうと、社会性が伴っていないと判断せざるを得ないとなります。
例えば、スーパーでお母さんといる4歳くらいの子供が泣いていても、その場にいる人はある程度自然なことかなと思いますが、同じ状況で小学4年生の子供が泣いていると、違和感を感じる人は多いと思います。
抱っこをすることから、子供に安心感を与えて精神的な社会性を育んでいきましょう。
親子の絆が深まる
子供を抱っこすることで、互いに安心感を与え、ストレスや不安を軽減させることができます。仕事などでコミュニケーションを取っていないなと感じたら、抱っこしてあげるようにしましょう。
愛情で満たすこの行為には、愛情ホルモンや幸せホルモンと呼ばれる脳内物質「オキシトシン」が深く関わっていることが、近年の研究によって分かってきています。
抱っこや触れ合うことでオキシトシンが分泌され,健康面・精神面ともに良い効果を促し、成長にも影響すると言われており,家族でスキンシップを取るだけで免疫力アップに繋がるかもしれません。
まとめ
子供が抱っこをせがむ理由、対処方法、メリットについて解説してきましたが参考になりましたか?
昨今、世界的に新型コロナウイルスが流行していることで、外出自粛などでストレスを抱えている子どもは多いかもしれません。
しかし、こういった時期こそ家族内での仲を更に深めるチャンスだとポジティブに捉え、抱っこの回数を増やしたり、家族でコミュニケーションを取る時間を長く取ってはいかがでしょうか。
子供が抱っこをせがむのは理由がある…そう考えるだけで、更に子供のことを深く知りたいと思うはずですよ。