子供におやつは欠かせない!3つの必要性とあげる時の注意点
子どもがうれしそうにおやつを食べている姿は、見ているだけでママもパパも嬉しく温かい気持ちになりますよね。子どもにとっておやつ時間は、幸せなひとときです。
ですが、本当に子育てをしていくなかでおやつを与えていいいのか?必要性はあるのかな?と疑問に感じる方も多くいらっしゃるでしょう。おやつは美味しいですが、あまり多くあげてはいけないものという認識を持っているものです。
この記事では、おやつが子どもにとって必要な理由と選ぶ時のポイント、あげるときに気をつけたい注意点について解説していきます。
目次
おやつが必要な理由
最初に答えを提示すると、子どもにとっておやつは必要なものです。
おやつのイメージは虫歯になる、お腹いっぱいでご飯を食べなくなるなど、デメリットが浮かぶ方も多くいらっしゃるでしょう。
ですが、子どものおやつにはきちんと必要な理由があります。おやつを食べる時間は、子どもの成長には欠かせないもの。
まず最初は、子どもにとっておやつが必要な理由についてご説明していきます。
重要なエネルギーと栄養の補給源
おやつは、子どもにとっての補食と考えるといいでしょう。
成長期である子供は、小さな体のわりに人生の中で1番エネルギーを必要とします。大人に比べ子供は代謝も良く、運動も活発なのでエネルギーの消費が激しいです。
子供は体が小さい分、胃も小さいため1度に食べれる量が大人と比べても極端に少ないです。1日3度の食事のみでは、必要なエネルギーが足りなくなります。
体もまだまだ未発達なので十分に消化や吸収することができません。食べることも不慣れなので噛んだり、飲み込んだりをすることもエネルギーが必要で、朝昼晩だけの食事ではきちんとした補給ができなくなってしまいます。
おやつを食べることでエネルギー不足を解消し、同時に必要な栄養も補給しています。
栄養を補う食事のひとつとして捉えることで、おやつを小腹を満たすだけのお菓子として認識しないで済みます。おやつを摂ることは、成長に欠かせない栄養補給と意識していきましょう。
おやつ時間で心と体のリフレッシュ
大人でも落ち込んだ時や疲れた時、甘いものを食べると落ち着いたり、心が満たされるときはありますよね。
おやつは心も体も元気し、気分も一新されます。空腹を満たすためだけでなく気分転換にもなったり、休息の時間にもなるので子どもにとって大切なひとときです。
また、家族とのコミュニケーションを深める時間でもあります。おやつを食べるだけでも心は弾みますが、一緒に過ごすことは嬉しさにも繋がります。
できるだけ一人だけで食べさせるのではなく、親子のふれあいの時間を増やす機会にしましょう。
食育の場をつくる
子供はおやつを一緒に作ったり、食べることで食材や作り方に興味がでてきます。
食が身近に感じられる貴重な時間です。楽しみが増えると自分からお手伝いをしてくれたり、食材を知ることができるので関心が増えてきます。例えば、パンケーキを焼いたときの美味しそうな焼き色や、甘い香りを五感で感じることができるのや、おやつ作りでしか体験できないものです。
また、お友達とおやつを食べることも食育の一つで、自分のおやつを分け合ったり、会話が増えることで社会性が身についたり、信頼関係が育まれるので子どもの成長にも必要なものです。
ご飯の時間だけでなくおやつの時間でも、手洗いやマナーを学ぶことも出来ます。
おすすめのおやつ
おやつを選ぶときは、子どもが心身ともにリフレッシュでき、栄養も補えるもの、効率よく栄養が補給できるおやつを食べましょう。
不足しがちな栄養素を補うことを意識ながら、簡単に食べることができるおすすめのおやつを以下で紹介していきます。
お家で作れる簡単おやつ
おやつを家で作るメリットは、子どもの好き嫌いや栄養の偏りなどを、子どもに合わせて調整することができる点です。
塩分や砂糖を少なめにしたり、アレルギーに考慮したり、ママとパパと子どもが安心しておやつを食べられます。
何を作るかは、その日の食事で足りない栄養を考慮し、摂取することが可能です。
- 旬の果物を使ったフルーツゼリー
- 鮭やしらす、刻んだお野菜が入ったおにぎり
- 野菜を使ったおやつ→さつまいもの茶巾、ごぼうスティック、人参のパウンドケーキ
- 小麦粉で簡単に作れるおやつ→ホットケーキ、ドーナツ、スコーン
苦手な子どもが多い野菜もそのまま食べさせるのではなく、すりおろしてパンケーキに混ぜ込んでみたり、ちょっとした工夫をすることで、素材の美味しさを活かし丸ごと栄養を摂れます。
栄養が摂れるものを選ぶ
子どものために手作りにしたいと思いつつも、いつも手作りは大変ですよね。
市販のものを購入する時も、もちろんあると思います。たくさんのおやつがお店にならび販売されていますが、出来るだけ無添加で栄養がとれるものを意識して摂るようにしましょう。
下記のものは、市販で販売されている栄養摂取におすすめのおやつです。
- ヨーグルト、チーズ、牛乳などの乳製品
- アーモンド、カシューナッツなどのナッツ類
- 旬のフルーツ
- 小魚スナック、煮干し、するめ
- フルーツジュース、野菜ジュース
ジュースも子どもにとって重要なおやつのひとつです。
子どもは、体をたくさん動かすので体温が上がりやすく、汗もかきやすいので大人以上に水分が必要です。熱中症対策もかねて、積極的に水分補給を促すことが大切。
また、市販のものは添加物が多く入っている商品もありますので、塩分や糖分の過度な量は摂取は注意が必要です。原材料を見てから購入するように意識しましょう。
おやつをあげるときに気をつけること
子どもにとっておやつは必要不可欠なもの。しかし、もちろん好きなだけあげていい訳ではなく、あげる時には注意点が必要です。
ここからは、おやつをあげるときに気をつけるべき注意点をご紹介していきます。
食べる量や質を気にかける
栄養やエネルギーのためとはいえ、量や種類を気にせずに好きなだけ食べさせていいわけではありません。
おやつの分量は以下が適量です。
- 1~2歳で約100~150kcal
- 3歳以上で約150~200kcal
バランスの良い食事で栄養をとることが大切で、おやつはあくまでもメインの食事のサポートです。
食べ過ぎはお腹がいっぱいでご飯を食べれなくなる可能性や、1日に必要な栄養を摂りにくくさせます。どんなおやつを選ぶかで、味覚の発達にも関わってきます。
おやつの量や何をどれぐらい食べるのかは、ママとパパで管理していきましょう。
手作りのおやつは素材をコントロールしやすく、偏った栄養をとらずにすみます。また、味が濃ゆいものは出来るだけ控え、塩分や糖分は少ない薄味のおやつを選ぶことを心がけましょう。
時間と回数をちゃんと決める
おやつを与える時間と回数もきちんと決めましょう。
晩ご飯の直前におやつを食べるとメインとなる食事が食べれなくなるので支障をきたしたり、お腹が一杯な状態で食事をすると、好きなものしか食べなくなったり栄養のバランスに偏りが出ます。
- 午前中と午後一回ずつおやつの時間をつくる
- 一回のおやつの時間は20分
時間や回数を決めることで、食生活のリズムを保つことに繋がります。おやつを食べさせる時は、次の食事の2時間前までに食べおわっていることが理想的。
「ながら食べ」は避けましょう
ながら食べとは遊びながら、歩きながら、テレビを見ながら、このように何かをしながら食事をすることです。ながら食べをすると、下記のようなデメリットがあるので注意が必要です。
・食べることに集中しなくなってしまう
・満腹が分からず、たくさん食べてしまう
・噛む回数が減り、満腹感を感じにくい
・子どもの歯が虫歯になる可能性がある
できるだけながら食べをしないように、おやつの時間にルールを設けるなどして、食事に集中できるようママとパパでサポートしながら、おやつの時間を充実させていきましょう。
まとめ
子どもにとっておやつが必要な理由とあげるとき気をつけたいことを、ポイントを絞ってご説明しました。
子どもにとっておやつが必要なのは、栄養をとるのに欠かせない補食だからです。子どもの食に対する思考も育まれる、成長には必要なもの。
また、おやつを選ぶときは、上記でご紹介したような栄養を補うことができるものを出来るだけ意識して、是非親子で楽しいおやつ時間をお過ごしください。