子どもにおやつはいつまであげる?上手なコントロール術5選
子どもにとっておやつという存在は、毎日の楽しみだけではなく、健やかな発育をサポートする大事な役割があります。
第4の食事とも言われるおやつですが、年齢に応じて適切な食べ物と量を与える必要があり、栄養管理も必須です。
この記事で、子どもにとっておやつがどんな役割を果たしているのか、また、おやつを与える時の上手なコントロール術などを詳しくご紹介していきます。
いつまでおやつを与えるべきなのか悩んでいるママは、是非参考にしてみてください。
目次
子どもにとっておやつとは
おやつはただの至福ではなく、発育においてある大事な役割を果たしています。その役割や注意点について詳しく解説していきます。
おやつは子供にとって大事な栄養補給
幼児期は1日の栄養を朝、昼、夜の3食で全て補うことが難しいため、おやつ(間食)による栄養補給が必要になってきます。
子供の胃袋は大人の3分の1くらいの大きさですが、1日の消費エネルギーが高いため、おやつを摂ることで十分なエネルギーを補給することができます。
3時のおやつタイムは、保育園でも当たり前に用意されています。お昼寝タイムの後の楽しみな時間ですが、ここで足りない栄養をしっかり摂ることが発育にとって大切なのです。
1歳〜2歳までは、補食という点で重要な役割を果たします。
3歳からはリフレッシュタイムになる
3歳〜5歳くらいになると、おやつは1日の中で大きな楽しみになります。1日中走り回って遊んでいる子供にとって、心と身体を休められるリフレッシュタイムです。
家族や友達と一緒に会話しながらおやつを楽しむことは、良いコミュニケーションの場にもなり、おやつで様々な味覚を覚えるという経験値にもなります。
虫歯や肥満に注意
おやつは何でも与えていいという訳ではありません。
栄養が偏るすぎることは、子供の天敵である虫歯の原因になったり、将来的に肥満になる可能性があります。
特に気をつける必要があるのが、糖質と脂質の摂りすぎです。
スーパーやコンビニで売っているチョコレートやクッキーなどは、非常に高い糖分が含まれています。チョコレートが大好きな子供の喜ぶ顔が見たいからといって、毎日必要以上に与えてしまうのは厳禁です。
また、脂質を過剰に摂りすぎると肥満の引き金になるので、栄養管理を怠ることはできません。
年齢別に推奨されるおやつの種類や、与える際の量や栄養管理の注意点などは、この後詳しくご紹介していきます。
おやつをあげる時の上手なコントロール術
子どもにどんなおやつを与えるのが発育に良いのか、また、どんな栄養管理が必要なのか、上手なコントロール術について詳しく解説していきます。
いつまでおやつを与えるべきか辞め時が分からない方は、おやつからの卒業するタイミングを決める際に参考にしてみてください。
年齢に応じて適切なおやつを選ぶ
子供の年齢に応じて適切なおやつを選びましょう。以下は年齢別に与えても良いおやつの例です。
- 6か月〜7か月:ベビー用おやつ(必須ではない)
- 離乳時:母乳とミルクがおやつ代わり
- 離乳後:添加物が少なく、薄味のベビー用おやつなど
- 1歳〜2歳:バナナやサツマイモなど
- 3歳以降:スナック菓子やチョコレートなど
離乳前におやつを与えるママもいますが、ボーロや赤ちゃんせんべいといったベビー用おやつを無理に与える必要はありません。あくまでその場の楽しみとしてあげる機会があっても良いという考え方になります。
おやつが必要になってくるのは、母乳やミルクから完全に離乳できた後です。母乳やミルクをあげている期間は、それがおやつ扱いになるため不要です。
喉に詰まらせる事故にはくれぐれも気をつけましょう。リスクを回避するためにも、おやつは離乳後から与えることが推奨されます。
生後12か月〜18か月くらいが離乳の時期とされるため、このくらいの時期に差し掛かった時におやつを準備しましょう。
1歳〜2歳頃は、バナナなどのフルーツや、サツマイモなどの栄養素が高い食べ物がおすすめのおやつとして挙げられます。
スナック菓子やチョコレートは、3歳頃を目処にして与えるのが一般的です。市販のおやつはカロリーオーバーになりがちなので、3歳未満の時に与えるのは控えましょう。
適切な量と栄養管理を怠らない
おやつの与えすぎは、カロリーオーバーになって肥満の原因になります。毎日きちんと摂取カロリーや栄養を管理しましょう。
1日に必要な栄養量から、10〜20%をおやつで補うことが推奨されています。
- 離乳後:100kcalくらい
- 1歳〜2歳:100〜200kcalくらい
- 3歳〜5歳:150〜250kcalくらい
カロリー管理だけではなく、栄養管理も怠らないようにしましょう。
糖分がたくさん含まれているおやつは子供も大好きですが、その中でも砂糖には要注意。砂糖には依存性があり、虫歯になってしまうリスクもあります。
おやつを作る時や商品を購入する時は、できるだけ砂糖が含まれていないものを選びたいところ。悪玉コレステロールの増加を促すトランス脂肪酸が含まれたマーガリンなども避けましょう。
多くの食品に添加物が入っていますが、できるだけ無添加のものを与えるのがベストです。発育の阻害になる可能性がある合成着色料や、糖代謝異常の原因に繋がる人工甘味料にも要注意。
健やかで元気に育つように、与えるおやつの量や栄養管理を怠らないというのは、ママの大事な役目です。
時間帯や体調に合わせたおやつ選び
3時のおやつという風習が日本では定着していますが、おやつを与える時間帯やタイミングに気を配るのは大事です。
おやつは1日に必要なエネルギーを補う補食の役割を果たしますが、おやつから食事の間が短くなると、十分にご飯を食べてくれないという問題が生じます。
お腹がいっぱいの状態での食事は、好きなものしか食べないという偏食に繋がることもあります。
おやつは1日に2回に分けて、10時と15時に与えるのが一般的です。食事との感覚が2〜3時間空くように調整しましょう。
おねだりをコントロールする
おやつの味を覚えてしまった子供が、おかわりをおねだりすることはよくある話です。
毎日おねだりされることで、3時のおやつの時間が近づくと憂鬱になってしまうママもいるかと思います。
まだ脳が発達しきっていない幼い子どもに注意しても理解することはできないので、必要以上に強いしつけをしないように気をつけましょう。
おやつを頑張って我慢できるようになるのは4歳頃からです。3歳くらいまでに必要以上のおやつをおねだりされた場合は、予め見えない場所に隠しておく、1日に1個まであげるなどのおやつルールを作るなどの対策をしましょう。
わがままを言って泣く度におやつをあげてしまうときりがないため、強い意志で我が家のおやつルールを貫くようにしましょう。
おやつから卒業する時期
幼い頃は、補食の役割があるためおやつを与えることは必要でしたが、いつまでおやつを与えていいのか悩んでいる方もいると思います。
3歳くらいの子供にとっては、毎日のおやつを心から楽しみにしていることも少なくありません。
おやつから卒業する時期は、子供が成長するにつれて近づいてきます。物事を考えられる10歳くらいになると、お腹が空いていてもおやつを我慢するというもできるようになります。この時期を見計らって、おやつから卒業させることを検討しましょう。
おやつで必要なエネルギーを補っている期間中は、無理におやつを控える必要はありません。
急に3時のおやつタイムがなくなってがっかりする子もいるので、完全になくす必要があるのかどうかを一度考えてから決めましょう。
まとめ
子供にとっておやつがどれだけ大事な存在か、そしてそれを管理するママの仕事がどれだけ重要か理解していただけましたか?
10時や3時のおやつは、心が躍るお楽しみタイムでありながら、3食では補えないエネルギー補給するという大事な役割があります。
幼い頃からおやつの管理をきちんとしておけば、虫歯や肥満になるリスクを低くすることができます。
いつまでおやつを与えていいか悩んでいた方は、子供が大きくなるまでは正しいおやつ選びや栄養管理をして、適切な時期がきたら控えることを検討しましょう。
この記事でご紹介したことが、健やかで元気なお子さんを育てる毎日の生活のお役に立てたら幸いです。