乳歯が虫歯になったときの対処法と5つの予防策!
赤ちゃんがすくすく成長していくと、やがて乳歯が生えてきます。しかし乳歯のケアの方法があまりわからなかったり、放置してしまい気が付いたら虫歯になっていた...なんてことがあるかもしれません。
子どもの乳歯の発達や管理には、今後生えてくる永久歯に影響があるだけでなく、大人になったときの健康な歯を保つことにも関わってきます。
この記事では、乳歯が虫歯になったときの対処法、乳歯と永久歯の関係性、乳歯が虫歯
にならないための予防策についてご紹介していきます。
乳歯の虫歯に関して、詳しく知りたいと思っている人はこの記事を是非参考にしてみてくださいね。
目次
乳歯が虫歯なったときの対処法
乳歯が虫歯になったとき、いずれ抜けるからと安心して治療をしなかったり、放置してしまうとさまざまな危険があるのはご存知でしょうか?
まずはじめに、乳歯が虫歯になったときの対処法についてご紹介していきます。
できるだけ早めに治療を受ける
乳歯が虫歯になったら、すぐに虫歯治療を行う必要があります。
永久歯と比べて乳歯の虫歯は進行が早いので、早期発見・治療が大切です。
特に小さい子どもは、痛みを伝えることが難しいので、ママとパパが気づいたときには重症化していることも珍しくありません。乳歯が白濁色に変わってきたら初期虫歯のサインなので、気づいたら早めに歯科医院につれていきましょう。
初期虫歯なら歯を削られずに対処できることもあるので、早めに気づけるように子どもの歯を頻繁に観察するように心がけましょう。
食事習慣を見直す
虫歯を発見したら、歯科医院に行くまでは特に食事習慣の改善が大切です。
初期虫歯の場合なら、おやつを砂糖の含まれていないものに変えたり、ジュースをお水に変更するなど、砂糖を摂取する機会を減らしてあげることも進行を遅らせるには効果的です。
また食事の時に、子どもによく噛むように伝えてあげましょう。よく噛むことで唾液がたくさん分泌され、歯に付着した歯垢を洗い流したり、口の中の細菌の増殖を抑える効果も期待できます。
放置しないようにする
虫歯を放っておくとさまざまなリスクを生むため、放置するのは危険です。
子どもは大人と比べて痛みや違和感を伝えるのがあまり上手ではないので、虫歯に気づいたときには歯がどんどん溶けてしまっているということも考えられます。
虫歯は進行すると、その部分が白濁色から茶色くなっていきます。
進行状況が神経まで進んでいない場合は、綺麗に掃除して金属やプラスチックで詰め物をすることで治療が可能ですが、それ以上ひどくなると麻酔をしたり、歯を抜く必要も出てきます。どちらにしても放置することは、子どもの歯への負担は大きくなります。
放置すればするほど、後に生えてくる永久歯にも体にも影響してきます。できるだけ負担を軽くしてあげられるように歯のチェックをこまめに行いましょう。
虫歯にならないための5つの予防策
乳歯が虫歯になってしまったときの対応法についてご紹介しましたが、まずは虫歯にならないように対策することが大切ですよね。
ここからは、虫歯の予防策を5つご紹介します。
家族から菌が移ってしまうことを知っておく
赤ちゃんは、無菌状態で生まれてくるので、虫歯菌を持っていません。
そのため大人の口に存在している虫歯菌が、箸やスプーンなど家族で共有している食器類などから子どもの口の中へ侵入し、虫歯が発生すると言われています。
赤ちゃんに虫歯菌をうつさないためにも、一緒に暮らす家族も口の中を清潔に保つことを心がけ、未治療の虫歯がある場合は早めに歯科医院で治療を受けるようにしましょう。
フッ素とシーラントを活用する
虫歯予防に効果がある、フッ素とシーラントを活用するのもおすすめです。
- フッ素(天然の元素)→酸に対する抵抗力を高め、歯の質を強化し、生えて間もない歯に塗布することで虫歯の予防効果がUPする。
- シーラント→噛み合わせの溝が深いところや奥歯など、歯ブラシの毛先が届かないところに薄いプラスチックを詰めて予防する方法。
上記のものは、虫歯になりにくくさせる効果が期待できますが、毎日の歯磨きを欠かせずに取り組むことが大切です。
気になる方はまず歯科医院の先生に相談し、子どもの成長に合わせて活用してみてくださいね。
食べているものを見直す
食べているものを、見直すことも虫歯対策のひとつです。
普段口にしているものは、想像以上に歯や健康に影響を及ぼします。なにげなく子どもにあげているものも、どんなものが入っているか食生活を見直してみましょう。
甘くて美味しいおやつは子どもが喜ぶので、求められるとついついあげてしまいますよね。しかし、その中には、虫歯になりやすい食べ物が多く存在しており、想像以上に砂糖が多く入っているおやつだったなど、気づくことがあるかもしれません。
下記のような、おやつや飲み物には注意が必要です。
- スポーツドリンクやジュースなどの清涼飲料水
- 歯にくっつきやすいキャラメルや飴
- チョコレートのお菓子
- ドライフルーツ
上記のものは、砂糖を多く含み虫歯になりやすいものが多いので、食べすぎには注意が必要です。ですが、子どもは甘いおやつが大好きなので、バランスを考えて食べさせることも大切です。
だらだら食べに気をつける
時間を決めずに、常におやつを食べ続ける「だらだら食べ」は、虫歯になる可能性があるので注意が必要です。
だらだら食べは、口の中にいる虫歯菌が酸を作り出し歯を溶かしてしまうため、虫歯になるリスクを高めます。おやつを食べる時間の長さを調整することで、虫歯をぐっと減らすことに繋がります。
また水分補給で、ジュースをこまめに摂ることも同じように危険です。おやつの時間以外は、水やお茶など砂糖が入っていないもので水分補給をするようにしましょう。
歯科医院で歯磨きの方法を学ぶ
乳歯が生え始めたら、歯磨き習慣は欠かせません。はじめての子どもの場合は、歯磨きのケアの方法や、虫歯にならないためにどうするべきかわからないことがたくさんありますよね。
歯科医院に通い相談すると、正しい歯磨きのやり方をレクチャーしてくれたり、アフターケアのアドバイスを教えてもらえるので不安や疑問を解消できます。
ママやパパも子どもの歯磨きの方法を知っておくことで、虫歯を予防でき歯科医院に通う回数も減らすことができるので、正しい歯磨きを学びましょう。
乳歯と永久歯の関係性
乳歯はいずれ生えかわりますが、乳歯と永久歯の結びつきは深く、乳歯の虫歯を放っておくと永久歯に影響を及ぼします。
乳歯と永久歯の違いや、関係性を把握すると、乳歯のケアの重要性を理解して頂けると思います。違いや関係性を知らない方は、ぜひ参考にしてみてください。
乳歯と永久歯の関係性
乳歯は、生まれてくる前の胎児のときに形成されています。赤ちゃんの口の中で見えていなくても、乳歯は生えてくる準備をしています。そして乳歯が生え始めた時には、すでに歯茎の中で永久歯を形成し始めています。
乳歯は、食べ物を咀嚼するためだけに生えてくるわけではなく、永久歯が正しい場所に生えられるように、誘導している役割もあります。
つまり乳歯を大切にすることは、永久歯の健康にダイレクトに結びついてきます。
乳歯と永久歯の違い
乳歯と永久歯は同じ歯ですが、本数、大きさ、色などの違いがあります。
他にも、乳歯は永久歯と比べて、歯がやわらかく酸に弱いため、虫歯になるまでや悪化する進行スピードが早いのが特徴です。
生後の19~31ヶ月の時期は「感染の窓」と呼ばれていて、乳歯に虫歯が感染しやすい時期と言われています。永久歯には感染しやすい時期はないので、乳歯が虫歯にならないようにケアをしっかりしていきましょう。
乳歯の虫歯が永久歯にもたらす影響
乳歯が虫歯になると、歯周病になってしまったり、口臭の原因になったり、歯のトラブルが発生しやすくなります。それ以外にも、乳歯が虫歯になると永久歯にさまざまな影響を及ぼします。
- 歯並びが悪くなる
- 色・形が悪くなる
- 永久歯の虫歯のリスクが高まる
- 発育不全をおこす
このように、乳歯の虫歯は永久歯に関わりがあり、一生で一度しか生えない永久歯を健康に保つためにも、乳歯は健康な永久歯を導くための大切な役割を担っていることを理解しておきましょう。
まとめ
乳歯の虫歯は早期発見、早期治療が重要です。生えかわる永久歯や体にも影響するので、虫歯を放っておかず早めに対処し乳歯の管理をしていきましょう。
親としては、子どもが痛い思いをしたり、子どもの体に負担がかからないようにしてあげたいですよね。。乳歯がはえ始めの子どもは自分自身でケアすることはできません。ママとパパで協力して、子どもの歯をよく観察して変化に気づけるようにしましょう。