子供におやつをいつから与える?栄養を補えるオススメ5選と気をつけるポイント

おやつの時間は、子どもにとって至福の時間です。

 

甘いおやつは虫歯になる危険性があるし、食べ過ぎるとご飯を食べられなくなってしまうなど、子どもにおやつは与える必要はないんじゃないかと思っているママやパパは多くいます。

しかし実は、おやつは上手に与えれば足りない栄養素を補う働きをしてくれます。

 

この記事では、子どもにおやつを食べさせ始めるベストな時期と、栄養を補えるおすすめのおやつを紹介していきます。

 

何歳から子どもにおやつをあげるのがベストなのか考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

子どもにおやつを与えるベストな時期とは

おやつは、子どもの発育にとても重要なもの。

 

不足しがちな栄養を補いながら、ママやパパとの距離を縮めるためのスキンシップの時間でもあります。

まず最初に、子どもにおやつを与え始めるベストな年齢と、初おやつの時に与えるべきベストな種類や量について簡単に説明していきます。

 

1歳前後からおやつデビュー

子どもにおやつを与えはじめるのは1歳〜1歳半くらいの時期が目安です。

離乳が完了し生活のリズムが整いはじめてきたら、ごはんとごはんの間におやつを与えます。

 

まだ1歳未満の離乳が進んでない赤ちゃんも栄養が必要ですが、母乳やミルクでしっかりと補うことができるため絶対に必要ではありません。けれど、赤ちゃんにとっておやつは食べる楽しみを知れる大切な時間。お楽しみの時間として家族と一緒に過ごすことも必要です。

 

家族とのスキンシップの時間を作りつつ、1歳を過ぎてからおやつの時間・量・種類を決め、食べさせはじめても問題ありませんのでご安心ください。

 

はじめてのおやつの種類

離乳が完了し1歳を過ぎた時期から、1日に必要なおやつの量を約100kcalくらいを目安にして与えていきましょう。

 

この頃から、1日のごはんも朝昼晩と食べはじめます。しかし、まだ体が小さな子どもの食事量では、3回ごはんを食べたとしても十分な栄養素がとれません。

 

最初にあげるおやつは口どけのいいクッキーやせんべい、ヨーグルトなどが良いでしょう。ミルクや麦茶、水分補給をしつつ不足しがちな栄養素を摂取できるのでおすすめ。

子どもに与えるべき代表的なおやつを5つのポイントで紹介

 1歳を過ぎた辺りからおやつは与えるのがベストですが、ただ闇雲に子どもが好きなおやつを与えていい訳ではありません。

ここからは、おやつで子どもが摂取すべき栄養素と、代表的なおやつを紹介していきたいと思います。

 

乳製品

乳製品には、子どもの成長に欠かせないカルシウムを豊富に含んでいます。

カルシウムには骨や歯、記憶力の低下を防ぎ脳の健康を保つ役割があります。子どもの発育に欠かせないものなので、おやつに取り入れましょう。

 

  • 牛乳
  • ヨーグルト
  • フォローアップミルク
  • チーズ

 

フォローアップミルクは育児用の粉ミルクです。生後9ヶ月頃から3歳くらいまで飲ませることができるので、栄養補給の目的で活用してみましょう。

 

チーズは野菜などと組み合わせたり料理にも取り入れやすいもの。牛乳は普段から飲めますし、ヨーグルトは食後のデザートとしても楽しめます。

 

フルーツ

フルーツは子どものおやつとしてママパパも手軽に与えやすい種類です。毎回手作りのおやつを作るのも時間がかかり体力もいるので大変ですよね。

 

ビタミンやミネラル、食物繊維をたっぷり含んでいるフルーツはたくさんの種類があるので食べ飽きることもなく、季節に合わせた種類を選んで自然の恵みを一緒に楽しむことができます。

適度な甘味もあり、バランスのとれた与え方ができるためコントロールしやすいところもポイント。

 

  • 旬のフルーツ
  • バナナ
  • みかん
  • モモ
  • すり下ろしたリンゴ
  • ジュース

 

上記のなかにあるジュースも、おやつの1つとして入れてあげてください。

 

水分補給もでき、のどの渇きを癒やしたり、暑い日には体温調節の役割を果たしてくれます。

しぼりたてのフレッシュジュースはみずみずしく、糖分や塩分を加えていないので体にもやさしくオススメ。

 

小さく刻んだり、すりおろしてヨーグルトにかけるなど工夫をしてみてください。うさぎの形をしたリンゴなど切り方を変えるだけでも見た目の楽しみが増えますね。

 

野菜

子どもにとって野菜は栄養を蓄えるためにとても重要ですが、苦みやえぐみもあり好き嫌いが増えはじめるので悩みの1つになってしまいます。毎日の食事の献立を考えるのも大変ですよね。

 

最近では、市販のおやつも充実していて手軽に食べさせることができ、そのぶん野菜の摂取量が足りていないようです。

 

ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素は体の中では作り出すことができないので、野菜不足になると体の機能が不調になり成長に影響を与えてしまいます。

以下の野菜は甘みもあり、小さい子どもでも最初は食べやすい種類です。

 

  • サツマイモ
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • 野菜スープ

 

野菜をペースト状にしたり、ケーキに入れることでさらに食べやすくなります。

苦みやえぐみを感じやすい種類は、クッキーや焼き菓子にいれることでおやつとして最適に。スープも1度に多くの野菜を食べることができ、冷蔵保存もできるので手間をかける時間が少なく活用していきたいおやつの1つです。

 

成長に合わせてバランスをとりながら野菜の種類を増やしてみてくださいね。

 

タンパク質

成長とともに活動時間や、行動範囲が広がるとエネルギーが必要です。エネルギーをつかうときに体が丈夫でないと、運動もなかなかできなくなってきます。

 

タンパク質は、体を動かすための丈夫な組織をつくる大切な役割があり、筋肉や骨を成長させるとともに運動する機能を向上させ、そのほかにも皮膚や髪の毛なども構成してくれます。

子どもの時期は、以下の食べ物で栄養を摂取するといいでしょう。

 

  • 小魚
  • 肉類
  • 大豆類
  • ナッツ類
  • タマゴ

 

小魚はすりつぶしてふりかけにしたり、肉類は最初は食べづらいと思うので挽き肉を使うと食べやすいです。

 

動物性の脂質を摂りすぎないように、植物性の脂質を取り入れることも大切で、ナッツ類やきな粉をデザートに入れたりすると効果的。肉類が苦手な子どもには、豆腐ハンバーグなど大豆を使ったおやつもおすすめです。

 

タマゴは、手作りプリンやスクランブルエッグにするとおやつのバリエーションも豊富になり、楽しみがさらに増えます。

 

炭水化物

タンパク質と同じように炭水化物もエネルギーの1つです。

 

タンパク質は健康で丈夫な体を作る役割がありますが、炭水化物は「体を動かすための源」を作るといった働きかけをしてくます。車で例えると、タンパク質は頑丈な車体、炭水化物は車体を動かすためのエンジンだとイメージしてください。

 

タンパク質と炭水化物は両方とも必要で、偏った栄養にならないためにも炭水化物を含んだ以下の素材をおやつのなかに取りいれてみてください。

 

  • おにぎり
  • めん類
  • パン

 

おにぎりに先ほどの小魚のふりかけや、挽き肉などをいれてバランスよく栄養を補えます。パンは野菜を生地のなかに入れてみたり、フルーツサンドのようなアレンジをしてみたり。めん類もおやつとして少量与えても楽しみが増え喜んで食べてくれます。

おやつを与えるときに気をつけるポイント!

栄養を補えるおやつの内容を考えると同時に、使っている素材についても意識する必要があります。

 

過剰摂取や偏った栄養にならないよう上手にコントロールする必要がありますので、ここからはおやつを選ぶときのポイントについてご説明していきます。

 

年齢に合わせた素材を選ぶ

まだ噛むことに慣れていなかったり、食べにくい大きさだとノドを詰まらせる原因にもなります。

 

また、子どもの味覚は大人よりとても敏感なので、刺激の強い素材を使うと好き嫌いが多くなったり、食べやすいものばかりを摂取してしまい栄養の偏りが起きてしまいます。

 

市販のおやつは、原材料を確認して購入するなど気をつけていきましょう。

 

砂糖や塩の量を調節する

一度に食べる量もしっかりと決める必要はありますが、砂糖や塩の量を調節することも大切です。

 

砂糖が多いと虫歯になりやすくなったり、肥満になったりします。カロリーが高いおやつはたべやすいので子どもはそればかり食べがちに。

 

塩分も、1歳の子どもが1日に必要とする量は「男児3g未満」、「女児3.5g未満」と想像以上に少ないです。

 

市販のおやつは使用量を確認し、手作りのおやつはあまり砂糖や塩をあまり使わず素材そのものの味を楽しんでもらうことが子どもにとっては最適なので、コントロールしながら与えましょう。

まとめ

おやつを与えはじめる時期や、どんな栄養を必要としているかご参考になりましたか?

 

1歳くらいになるとママからの授乳からだんだんと離れ、おやつが必要となってきます。初めてだと不慣れであったり、分からないことが出てきたりと悩むことが多くなりますよね。

 

この記事でご紹介した、おやつを与えはじめる時期や種類、素材などが、お子さんの健やかで元気な成長の手助けになれば幸いです。