何で臭いの?子供の口臭がひどい5つの理由と解決できる3つのケア方法
稀ではありますが、口が臭い子どもというのは少なからずいます。
口臭は大人だけの悩みかと思いきや、子どもでも口がドブ臭くなってしまうケースがあり、ほとんどは本人ではなくパパやママが子どもの口臭を改善してあげようと悩みます。口が臭いということで友達に虐められたりしないかな…なんて考えだしたら、夜も眠れなくなるほど心配になってしまいますよね。
子どもの口臭問題は、大人よりも簡単に解決できます。しかし、思わぬ病気が潜んでいる可能性もありますので、子どもの口臭を軽視してはいけませんよ。
この記事では、子どもの口臭が酷くなる理由や、解決するためのケア方法について分かりやすく紹介していきます。子どもの口が臭くて悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみて下さいね!
目次
子どもの口臭が酷くなる理由
大人の口臭の原因は虫歯、歯周病、煙草や珈琲などの嗜好品や飲食物、ストレスなどさまざまなものが考えられますが、子どもの場合はこれらとは異なる、別の理由で口臭が酷くなります。
ケア方法を使って解決する前に、まずは子どもの口が臭くなる理由から説明していきます。
歯磨きが不十分
子どもの口臭が酷くなる代表的な原因は、歯磨きが不十分で口の中に磨き残しがあるからです。
母乳はミルクしか飲んでいなくても、口の中に歯が生えていればそこに汚れが溜まり、そこから悪臭が漂うこともあります。子どもがまだ小さいうちは親が歯磨きをするかと思いますが、大きくなって自分で磨けるようになっても、磨き残しがないかどうかはきちんとチェックしましょう。
口の中に食べ物のカスがあると、タンパク質を分解することによる悪臭ガスで口が臭くなります。これは大人も子どもも例外ではなく、さらに口の中に食べ残しがあるとそれが歯周病の原因になることも。
歯周病は大人だけがかかる病気ではなく、近年では子どもの歯周病も問題視されていますので、歯磨きには十分に注意しましょう。
口呼吸をしている
子どもの中には、鼻呼吸ではなく常に口呼吸をしている子がいます。
口の中には唾液がありますが、これは天然の抗菌薬としての役割を担っています。要するに唾液があることで口の中を清潔にしているわけですが、口呼吸をすると口内が乾燥してしまうので、唾液が本来の役割を全うできません。
唾液が乾くことで口の中が乾燥し、雑菌が増殖しやすい環境になってしまうので口が臭くなります。
口呼吸が癖になってしまっている子には、鼻呼吸を覚えさせましょう。中には慢性鼻炎などで鼻が詰まっているから仕方なく口で呼吸をしているという子もいますので、鼻のチェックも忘れずに。
虫歯がある
虫歯や歯周病による口内トラブルが原因で、口臭が酷くなっている可能性もあります。
虫歯にはミュータンス菌と呼ばれる独特の臭いがありますが、これがいわゆる虫歯の臭いです。歯磨きが不十分で食べ残しがあったり、食べ物のカスを長時間放置していると、それが虫歯の原因となります。
虫歯があると口の中に雑菌が増えるということになりますので、口臭が酷くなります。最近口が臭くなってきたなと感じたら、虫歯がある可能性がありますので歯医者に連れて行きましょう。
舌の掃除をしていない
口内を清潔にするのは歯だけではなく、舌も掃除しなければいけません。
舌の掃除をずっと放置していると白くなっていきます。これは舌苔と呼ばれている汚れで、粘膜が剥がれ落ちたものに雑菌が繁殖しているものなので、そこから悪臭が漂います。
本来であれば舌に付着せずに唾液で勝手に流れていくのですが、口呼吸などで唾液量が減っている子どもの場合は、舌苔になってしまうケースが多いです。
口呼吸ではなく鼻呼吸に切り替えるという対処法もありますが、歯磨きをするときに舌の掃除をするというのも習慣にしておくと良いでしょう。
最近は柔らかいブラシが付いている舌専用の歯ブラシも発売されていますので、歯とセットで舌を掃除するという習慣を身に着けておくのもおすすめです。
ストレスが溜まっている
人間はストレスを感じると、唾液の分泌量が低下します。
大舞台に上がる前の緊張で喉がカラカラになるのは、唾液の分泌量が低下するからです。緊張状態が長く続いていると唾液の分泌量が低下し、口内環境を清潔にしてくれる唾液がなくなることで、口臭が酷くなります。
例えば慢性鼻炎で鼻呼吸ができないから仕方なく口で呼吸しているというのも、子どもにとっては多大なるストレスです。ストレスの原因を解決することで唾液の分泌量が上がり、酷い口臭を改善できるかもしれません。
子どもの口臭を改善するケア方法
子どもの口臭が酷くなる理由が分かった所で、ここからは口臭を改善するケア方法についてご紹介していきます。
子どもが抱える問題はパパとママの問題でもあります。子どもと共に解決の道を模索していきましょう。
丁寧な歯磨きと舌磨き
口臭ケアの最も重要な方法は、歯磨きと舌磨きです。
完璧な歯磨きは歯医者さんや歯科衛生士さんでも難しいと言われている位、どれだけ丁寧にパパやママが歯磨きをしたとしても、必ずどこかしらに不備はあるもの。しかし、丁寧な歯磨きと舌磨きは口臭ケアにとって最も重要なものです。
子どもの成長速度にもよりますが、大体10歳位までは子どもが一人で歯磨きをしたとしても、仕上げ磨きをしてあげましょう。そうすることで、最低限の磨き残しは防ぐことが可能です。
最近では歯医者さんで歯磨き指導があったり、治療の中に歯を綺麗にする治療もあります。かかりつけの歯医者さんで、親子で一緒に歯磨き指導を受けるというのもおすすめですよ。
口内の乾燥を防ぐ
気付いたらポカンと口を開けてる…
鼻呼吸が癖になっていない子は、気付いたら口呼吸をしています。上記でも紹介した通り、口呼吸が癖になってしまっていると口内が乾燥してしまうので唾液の分泌量が低下し、それが原因で舌に汚れが付着してしまい雑菌が繁殖して口臭を酷くします。
子どもが口呼吸をしていたら声をかけて、鼻呼吸をするように促しましょう。鼻づまりが口呼吸をする原因になっているケースもありますので、その場合はきちんと耳鼻科に通院して改善しましょう。
水やお茶などの水分をこまめに取ることで、口呼吸が癖になってしまっている子どもの口内乾燥を防ぐこともできます。鼻呼吸は簡単には癖になりませんので、口呼吸を簡単にやめてくれない子の場合は、口の中の乾燥を防ぐ取り組みを行っていきましょう。
たくさん噛んでご飯を食べる
毎日食べるご飯中にできる取り組みとして、たくさん噛むようにするというものがあります。
ご飯をたくさん噛んでから飲み込むと、唾液の分泌量が低下します。上記でも紹介したように唾液は口内環境を清潔に整える役割を持っていますので、口臭ケアに欠かすことができないものです。
子どもと一緒にご飯を食べるときに、なるべくたくさん噛んでから飲み込むようにと指導しましょう。噛む回数が多いと脳みその発達にも良い効果を発揮しますので、子どもの成長にも欠かせません。
まとめ
子どもの口が臭くなる理由と、改善するためのケア方法について紹介してきましたが、参考になりましたか?
子どもの口臭が酷くなる理由は大人とは違う部分にあるケースが多いものの、大人と同じく磨き残しや虫歯などが理由のケースも多くあります。子どもの口内環境をしっかりと把握しつつ、臭くなってしまう理由についてまずは知りましょう。
しっかりとした丁寧な歯磨きで改善できる部分なので、定期的な歯医者でも点検、歯磨き指導は事前にしっかりと行いましょうね!