子供の便秘に要注意!日常生活で簡単にできる改善方法5選
便秘と聞くと大人が抱える悩みであって、子供には関係ないと思われてる方もいらっしゃると思います。
しかし、近年では多くの子供が便秘に悩まされてることがわかっています。便秘によって、正常な排便ができない状態は、身体に様々な影響をもたらします。
子供は、自分自身が便秘かどうかという判断ができないことが多く、周りにいる大人が症状に気づいて重症化する前に改善してしていくことが大切です。
この記事では、子供の便秘の原因、症状、そして改善方法について詳しくご紹介します。
目次
便秘の症状と原因、便の種類について
子供は自分が便秘だと認識することが難しいため、便秘の症状や、子どもの身体が出してるサインを見逃さないようにしていきましょう。
また、大人も子どもも同じで便秘になるということは、何かしらの原因が必ずあるものです。根本的な原因を把握しておくことは、便秘を改善するために必要不可欠です。
ここからは、便秘の症状、原因、便の種類について、詳しくご説明していきます。
便秘の症状
「排便の回数が少ない」だけが便秘の症状ではなく、その他様々な症状があります大人がその症状を把握しておくことで、早い段階で子供の便秘に気がつくことができます。
【子どもの主な便秘の症状】
- 週に排便の回数が2回以下
- 食欲がない
- 排便の時に痛がる
- 硬い排便が出る
- おならが多く出る
- お腹が張ってる
トイレに行く回数が少ないのは便秘の代表的な症状ですが、それ以外にも食欲不振、おならが多く出る、便が硬いなど、上記で挙げたような項目も、便秘の1つの症状となります。
子供の便秘が重症化しない内に症状を大人が把握して発見することで、初期の段階で便秘を改善してあげることが大切です。
便の種類について
便の硬さは、全世界共通で7種類に分類されています。便の硬さによって、便秘の状態を知ることが可能です。
- コロコロ便:硬くてコロコロとウサギの糞のような状態
- 硬い便:コロコロ便が繋がってソーセージ状になってる便
- やや硬い便:ソーセージ状で表面にひび割れがある便
- 普通便:表面が柔らかく、やや水分を含んだソーセージ状の便
- 柔らかい便:半分固形のシワのある柔らかい便
- 泥のような便:不定形でふにゃふにゃの泥のような便
- 水状の便:水のような状態で固形物を含まない便
1と2は、便秘の状態。6と7は下痢の症状である便です。正常な便である3から5の状態の便が出るのが理想的だと言えます。
便秘の原因
子どもの便秘の主な原因は、日頃の生活習慣にあります。便秘の原因となる主な生活習慣がこちらです。
- 食事の栄養バランスの偏り
- 運動をして身体を動かすことが少ない
- 水分不足
- 排便の体勢が悪い
以下の項目で少し詳しく説明していきましょう。
栄養バランスが偏ってる
食事の栄養バランスの悪さは、便秘になりやすい原因の1つです。子供は、食べ物の好き嫌いがどうしてもあります。なかなかバランスよく野菜や果物を食べてくれないことも多くあるでしょう。
子供が食べやすいように調理して、いつもの料理に食物繊維たっぷりの根菜などを加えて食べさせてあげたり、おやつにチョコ菓子、スナック菓子の代わりに、リンゴやキウイなどのフルーツを食べさせるなどして、食物繊維を積極的に摂取することも大きな効果があります。
食物繊維の他に、味噌、醤油、ヨーグルトなどの乳酸菌が含まれている食品をとるなどして、日頃からバランスのいい食事を行うことが便秘を予防において大事です。
排便の体勢が悪い
排便の体勢も便秘になってしまう1つの原因になります。
日本の多くの家庭では、洋式のトイレが設置されています。この洋式のトイレは排便する時の体勢が楽というメリットはありますが、子供が座った時に足が地面にしっかりと着かず、踏ん張れないというデメリットがあります。
排便をしっかりとする為にも、台を足下に置いてあげ踏ん張りが効く便の出やすい正しい体勢を作ってあげましょう。
便秘を改善する為の5つの方法
子どもが便秘になってしまった時に、簡単に日常生活の中で改善する方法を5つの項目で説明していきます。
水分をこまめに補給する
水分は便を柔らかくしてくれる効果があり、こまめな水分補給は便秘改善には欠かせないものとなります。
水の種類の中でも、マグネシウムを多く含む硬水を飲むことで、便通を改善する効果があります。毎朝しっかりと水分補給行って腸に刺激を与え、便秘を解消していきましょう。
身体を動かして腸を刺激する
運動が苦手な子供は腸の動きが活発でないため、便秘になりやすい状態にあります。身体を動かすことで腸が刺激され、活発に動くことにより正常な排便に繋がります。
テレビゲームやインターネットの普及で、昔より外で遊ばなくなったというインドアな子供も増えています。
運動が苦手な子供に、いきなり本格的なスポーツを始めろと言っても難しいと思うので、先ずは公園でボール遊びをしたり、遊具を使った遊びなど、気軽に始められることから試してみましょう。
身体を動かすことは、ストレス発散の効果などもあり便秘解消はもちろん、様々な健康への好影響となります。
生活リズムを整える
朝はお腹が空かない、朝ご飯を食べる時間がないなどの理由で、朝食を食べない子どもが年々増えています。
朝ご飯を食べることは、便秘解消にとって非常に大切なことです。朝食をしっかり食べれるように、夜は早めに就寝することを心掛けましょう。
そして、朝食後にトイレに行く習慣をつけるなど、規則正しいリズムで毎日過ごすことで便秘を改善することができます。
自宅以外ではトイレに行くことが「恥ずかしい」などの理由から、外ではトイレを我慢してしまう子どもも多くなっています。排便を我慢する癖がついてしまうことで、便秘の原因になってしまうこともあります。
こういった問題も、朝しっかりと自宅で排便を済ましてしまう習慣をつけていれば、学校や外出先で我慢から起こる便秘の原因を解消することができます。
朝起きる時間、食事の時間など日常生活のリズムを正して、便秘をしっかりと解消していきましょう。
ストレスを発散する
ストレスが便秘の原因となることを意外に思う方もいるかと思いますが、ストレスによって腸の動きというのは悪くなってしまい、これが便秘の原因となります。
多感な時期の子どもは悩みやすくストレスを抱えやすいです。何か悩んでしまってないかなど話を聞いてあげたり、ストレスを解消できる、リフレッシュする時間を作ってあげてください。
ストレスが解消されることで、腸も活発になり健康的な元の状態に戻り便秘を解消することができます。
お腹をマッサージする
便秘は、腸の動きが鈍っている状態のことです。腸の動きを活性化させるために、手の平で直接お腹をマッサージして、便秘の解消の効果を得られます。
子供が仰向けで寝転んでる状態で、お腹を時計回りに「ののじ」に15回から20回を目安に撫でてあげます。このマッサージを朝と夕方に行うことで便秘解消の効果が期待できます。
まとめ
近年、子どもの便秘が増加して深刻化しています。
身体を動かす楽しさや、栄養価のある食べ物の美味しさを大人が伝えていくことが、子供の健康を守るためにも大切なことです。
食べ物の内容、運動不足の解消と同じように大切なのが、規則正しい生活を送るということです。メリハリのある規則正しい生活は、健康な腸内環境を維持していくうえで、非常に重要なことです。
たかが便秘と思われてる方もいるかもしれませんが、便秘は大人でも子供でも、腸内環境に悪影響をもたらし健康の妨げとなります。
この記事でご紹介した改善方法は気軽にできるものばかりなので、大切な子供の健康を守るために参考にしていただければ幸いです。