子供におやつをあげる目的と5つの注意点を分かりやすく紹介
子供の機嫌が悪くなった時や泣き止まない時についつい与えてしまうおやつ。子供にとってお楽しみでもありますし、機嫌を直してくれるので親にとってもありがたい存在ですよね。
しかし、おやつは食べ過ぎれば食事に影響を及ぼしてしまいますし、どんなものでも良いから与えれば良いというものでもありません。
正しい知識を身につけておやつをあげれば、子供の身体を健康にすることだって可能です。
この記事では、子供の成長をしっかりとサポートするために必要な、おやつを与える目的や注意点についてご紹介していきたいと思います。
目次
子供におやつを与える目的
子供にとって癒しの時間でもあるおやつタイム。子供だけではなく、大人だって大好きな時間ですよね。しかし、甘いものや味を楽しむ大人とは違い、子供のおやつには成長に欠かすことができない重要な目的があります。
まずは、おやつの目的や役割を理解することで、正しいおやつの与え方を知る第一歩となりますのでご紹介していきます。
おやつは補食としての役割が大きい
おやつと言えば、チョコレートだったりポテトチップスなどお菓子をイメージする方も多いと思います。もちろん、味を楽しむためにおやつを食べることも大切ですが、最大の目的は食事だけでは足りない栄養やエネルギーを補うことです。
生まれてから5歳くらいまでは胃も小さく、一度の食事で食べれるご飯の量は少なくなってしまうため、どうしても食事だけでは1日に必要な栄養を摂取することができません。
大人よりも代謝が良く、多くのエネルギーを必要とする幼少期。元気いっぱい遊びまわるためにも、食事の合間に適度なおやつを取ることは必要不可欠なんです。
正しい食生活を学ぶ
文部科学省所管のJ-STAGEが発表した「幼児期の生活習慣病リスクに関する研究」によると、子供の生活習慣病リスク保有者は年々増加している傾向にあり、幼少期の頃から規則正しい食習慣を身につけることは非常に大切です。
同じ時間におやつを与えたりご飯を食べることで食生活のリズムを作ることができ、子供が成長した後も継続して良い効果をもたらしてくれます。
肥満にならないか心配しているパパとママも多いと思いますが、おやつを与えないのではなく、目的を理解し正しく与えることで健康的な身体に成長していくのです。
心身ともにリフレッシュできる
足腰もしっかりしてきて思う存分走り回ることができるようになると、子供は時間も忘れて遊び続けてしまいます。
時には自分の疲れを忘れてしまうほど遊びに没頭してしまい、ケガをしてしまうのではないかと心配になることも。
休憩させようにも、なかなか遊びをやめてくれないことも多いと思いますが、そんな時に効果的なのがおやつです。
おやつの時間になれば、子供は遊びを一旦ストップしおやつを食べてくれるので、休憩としての役割も果たします。気分転換にもなるので、心身ともにリフレッシュできます。
おやつを与える時の5つの注意点
おやつは子供にとって重要な存在だということは理解していただけたでしょうか?目的や役割をしっかりと把握することで、きちんと子供の成長のサポートを行うことができます。
しかし、間違ったあげ方をしてしまうと、食べ過ぎによる肥満や食生活のリズムが崩れたり、悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
以下の項目で子供におやつを与える時の注意点をご紹介していきますので、普段のおやつタイムの参考にしてみて下さいね。
おやつはお菓子という認識は間違い
おやつをお菓子だと考えている方も多いですが、それは間違いです。
上記でも説明したように、おやつは子供にとって足りない栄養やエネルギーを補う役割があり第4の食事でもあります。
そのため、ただお腹を満たすためだったり、楽しむだけというものではなく、栄養が豊富なものを与える必要があるのです。
- 旬の果物(ビタミンやミネラル)
- おにぎりやパン(エネルギー)
- 焼きいも(ビタミンや食物繊維)
- 乳製品(カルシウム)
これらの食べ物が特におやつに向いているとされており、バランス良く楽しみながら食べることができるのが理想的です。3回の食事で不足していると感じた栄養素を優先してあげるようにしましょう。
時間を決めて食事のリズムを整える
おやつをあげる時にやってはいけない三大禁止事項があります。
- 子供の機嫌を取るためにあげない
- おやつをご褒美にしない
- 嫌いなことの駆け引きに使わない
上記の3つは時間を決めずにおやつをあげてしまっているため、食事のリズムが崩れてしまう可能性があります。正しい食習慣を身につけるためにも、同じ時間におやつをあげるようにしましょう。
また、パパとルールの共有をしておくことも必要です。どれだけママがおやつの時間を管理していても、パパがついつい甘やかしてしまいおやつをあげてしまう時があります。
子供のおやつの目的についてきちんと話し合いをしておき、決めた時間外におやつをあげないように注意しましょう。
年齢や体重によって適切な量が異なる
おやつにより1日で摂取するカロリーは、1日に必要な総カロリーの10~20%に収めるのが最適です。年齢によって必要なカロリーは変化していくので、おやつの量も変えていく必要があります。
年齢別のおやつで摂取するカロリーの目安は以下のようになります。
- 1~2歳:100~150kcal
- 3~5歳:150~200kcal
市販の商品であればカロリーが記載されているので分かりやすいと思いますが、ご飯や果物だと良く分かりませんよね。
おにぎりは100gで約150kcal、バナナは1本で約100kcal、いちごは10個で約100kcalとなりますので参考にしてみて下さい。
また、年齢によっておやつを与える回数も変えていきましょう。
- 1~2歳:午前(10時)と午後(15時)
- 3~5歳:午後(15時)
3歳以降になると一度に食べられるご飯の量も増えていきますので、おやつの回数は減りますが必要なカロリーは増えるので調整する必要があります。
年齢だけではなく身体の大きさ、運動量、食べられる量にも合わせて調節をしていくのがベストです。
だらだら食べると虫歯の原因になる
最も虫歯の原因になりやすいと言われているお菓子は、長時間口の中に糖を入れ続けるアメやガム、グミなどです。
お菓子以外でも、糖を含んだ食べ物を口の中に入れて食べていると、虫歯になるリスクは高まってしまいます。
たとえ少量でもだらだらとおやつやご飯を食べると虫歯の原因になってしまうので、食べる時間を設定し適度な時間で食べ終わるように促す必要があります。
また、食べる頻度が高いことも虫歯の原因の一つでもあります。1日に3回以上おやつを与えることは控えるようにしましょう。
市販のお菓子にはなるべく頼らない
子供のおやつは、なるべく市販のお菓子には頼らずに手作りすることをおすすめします。
手作りと言ってもそこまで拘る必要はありませんし、簡単に美味しく作れるものも多いので大きな負担になることはありません。
おやつを手作りするのではあれば、原材料を把握できるので安心しておやつを食べさせることが可能ですし、量の調整も簡単にできるというメリットがあります。
市販のお菓子だと糖分が高くなったり、味が濃いものも多く薄味が嫌いになってしまうこともあります。もし市販のお菓子をあげる時には、無添加のものや子供用のお菓子を選んであげるようにしましょう。
まとめ
子供におやつをあげる時の目的と注意点についてご紹介させていただきましたが参考になりましたか?
おやつと聞くとお菓子をイメージしてしまい良くないものと感じてしまう方も多いと思いますが、実は子供の成長に欠かすことができない大きな役割を担っています。
子供の機嫌を取るためとか、おとなしくさせるためについつい与えてしまいがちですが、子供のことを考えるのであればその方法はストップ。
おやつを4つ目の食事として考え、子供の成長に必要な栄養素やエネルギーを補うことを目的としてあげるようにしましょう。