本当に必要?赤ちゃんの正しいスキンケア方法と重要性について
みずみずしくてモチモチでスベスベな赤ちゃんの肌。乾燥とは無縁の赤ちゃんの肌に、スキンケアなんて必要ないと思っていませんか?
実はこれ、大きな勘違い。近年では、赤ちゃんの頃からスキンケアをすることが主流であり、推奨されています。大人と違って薄い赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、赤ちゃんの肌を守るという意味でも、スキンケアはとても重要なんです。
大人に比べて、赤ちゃんの肌の機能はまだまだ未熟です。そんな肌を綺麗に維持するスキンケアの、正しい方法と重要性についてこの記事では紹介していきます。
1年を通して赤ちゃんにはスキンケアを行う方が良いと言われています。乾燥が気になる部分以外にも、全身保湿で多くのメリットがありますので、その点も詳しく解説していきます!
目次
赤ちゃんにスキンケアが必要な理由
健康な肌は水分と油分のバランスが整っていますが、このバランスが崩れると肌は水分を保持することができなくなり、乾燥肌になります。
大人であれば分かりますが、何もしなくても既にスベスベでみずみずしい赤ちゃんの肌に、本当にスキンケアは必要なのでしょうか?まずは、スキンケアの必要性についてご紹介していきます。
水分量が少なく乾燥しやすい
プルプルでみずみずしいと感じる赤ちゃんの肌ですが、本当は大人よりも水分量が少なく、乾燥しやすくなっています。見た目ではモチモチしているものの、皮脂量と皮膚の厚さが薄いため、本当は大人よりもスキンケアをして保湿してあげる必要があるんです。
赤ちゃんは2ヶ月頃まではママのお腹の中にいた時のホルモンの影響を受けているので、皮脂の分泌量が多いです。しかし、過剰な皮脂の分泌は新生児ニキビや湿疹などの肌トラブルを発症する原因にもなります。
過剰に皮脂が分泌されるのは生後3ヶ月位までで、それからは大人の3分の1程度まで減ります。それはすなわち外部からの刺激に耐える力が弱いということを意味し、肌内部にある水分の蒸散も防ぐことができないというわけです。
肌を守る機能が大人よりも未熟な赤ちゃんの肌は、大人よりも厳重に保湿を行う必要があるということは上記理由から分かってもらえたかと思います。水分量が少なく乾燥しやすく、外部からの刺激に弱いので赤ちゃんの肌は、そのモチモチを守るためにスキンケアを行う必要があるのです。
アレルギー物質が入りやすいから
新生児のうちからスキンケアをこまめに行なっているだけで、アトピーや食物アレルギーなどの肌トラブルを発症しにくくなるという研究データもあります。
上記で説明した通り、赤ちゃんの肌は外部からの刺激を守る機能が未熟です。スキンケアをせずに肌表面の角質が乱れた状態のままにしておくと、隙間ができます。
- かゆみ
- 皮膚炎
- 食物アレルギー
- アトピー
角質の乱れで開いた隙間に刺激が入ると、上記のような肌トラブルを発症する可能性があります。
例えば、肌表面の角質が乱れた状態で離乳食を食べるとき、その小麦粉が肌に触れたときに異物だと判断してアレルギー反応を起こしてしまう、なんていうケースも十分に考えられます。
赤ちゃんの肌はまだ未熟で、外部からの刺激に極端に弱いため、新生児の頃からスキンケアを行い角質を整えるのはとても重要なことなのです。
全身を常に清潔にできる
大人は乾燥しがちな箇所のみをスキンケアしますが、赤ちゃんの場合は全身です。
スキンケアをする前に全身を清潔にしなければいけませんので、スキンケアをするという習慣が根付いていると、常に赤ちゃんの体を清潔にしておこうという意識が芽生えます。赤ちゃんの肌のバリア機能を高めるためには、毎日丁寧に肌の洗浄を行い、スキンケアを続けることが大切です。
この行為は、親と子のコミュニケーションの時間にも最適。全身を柔らかく触られる行為は赤ちゃんにとっては楽しい一時です。
赤ちゃんと会話したりスキンシップできる特別な時間なので、スキンケアをしながら楽しい一時を共に過ごせるようにしましょう。
赤ちゃんの正しいスキンケア方法
赤ちゃんのスキンケアの重要性について紹介してきましたが、ここからはスキンケアの正しい方法と手順について説明していきます。
デリケートな赤ちゃんの肌のことなので、正しい方法と手順は必ず覚えておきましょう。
まずはお風呂に入って清潔に
汚れた肌にスキンケアをしても意味がありませんので、まずは赤ちゃんをお風呂に入れて、皮膚を綺麗な状態にします。よだれ、うんち、おしっこ、埃など、赤ちゃんの皮膚は意外に汚れているものなので、保湿前にまずは清潔にしてあげます。
- パパやママのどちらかが先にお風呂に入って身体を洗っておく
- 赤ちゃんを浴室の中にいれてご機嫌を取る
- 首をしっかりと支えて身体を洗う(ベビーチェアなどがあると便利)
- 浴室の中でおもちゃなどを使って遊ぶ
まずは、赤ちゃんにお風呂を好きになってもらう必要があります。
ベビーチェアがあればお風呂の中で体を洗う時間を短縮でき、湯船の中にもプカプカ浮いているオモチャがあると、楽しく入浴してくれます。
他にも水を使ったオモチャが多数発売されていますので、定番の水鉄砲だけではなく、いろいろなオモチャを買って試してみましょう。
赤ちゃんがお風呂好きになってくれればグズることもなく、親子のコミュニケーションが円滑に取れる楽しい一時になりますよ。
入浴後はすぐに保湿
保湿をするタイミングは、入浴が終わって体を拭き終わった後すぐです。スキンケア用品にはさまざま種類のものがありますが、自分の子どもに適したものを選択するようにしましょう。
- 軟膏
- ローション
- スプレー
- クリーム
軟膏は油脂性と水溶性のものがあり、油脂性は保湿力が高く刺激も少ないので、デリケートな赤ちゃんの肌に使えます。
入浴後5分以内にスキンケアを行うのがベストです。手のひら全体に保湿剤を取り、手のひらに馴染ませたら赤ちゃんの体全体に優しく塗りましょう。
顔だけではなく、手足、お腹、お尻、背中など、顔だけをスキンケアするのではなく、体全体にするというのを忘れずに行って下さいね。
1日2回〜3回がベスト
乾燥しやすい季節は1日に2回〜3回スキンケアをすることをおすすめします。
ローション、クリーム、軟膏の順番に、水分が少なく乾きやすいです。早く乾きやすいということは保湿時間が短いということになりますので、軟膏を利用している方は乾燥しにくい季節であっても2回か3回程度行う方が良いでしょう。
- 夏⇒1日1回のお風呂上がりだけで大丈夫
- 冬⇒起床後、お出かけ前、入浴後の3回
夏は乾燥しにくく、冬は乾燥しやすいので回数が変わります。
肌が乾燥しやすい冬だけスキンケアを行えばいいと思っている方もいますが、赤ちゃんの保湿は1年を通じて行う必要があります。夏は1回で大丈夫ですが、冬は乾燥しやすいので1日3回を目安に保湿するようにしましょう。
まとめ
スベスベ、モチモチ、みずみずしい…大人であれば誰もが憧れる赤ちゃんの肌ですが、実は大人よりもスキンケアの重要性は高く、角質が細かい綺麗な皮膚を作るためには、新生児から毎日継続して保湿をするようにすべきです。
お風呂上がりはもちろん、スキンケアを行ってから服を着るという習慣をつければ、赤ちゃんも嫌がることなく楽しくスキンケアを楽しんでくれます。
注意しなければいけないのは、赤ちゃんの湿疹やアトピーです。肌トラブルが発症している箇所に保湿剤を塗ると悪化する恐れもありますので、その場合は発症箇所を避けて利用しましょう。
デリケートな赤ちゃんの肌を守るスキンケアは、継続して毎日続けましょう!