子供との会話力を高める5つのポイントと重要性
幼少期の親子の会話や関係性は、子どもの人格形成に大きく関与すると言われています。
子どもへの向き合い方やポイントを抑え、工夫することで、親子の会話のキャッチボールがより楽しいものになり、より充実したものになります。
是非この記事を参考にして、子どもが素敵な大人になれるよう会話力を高めてサポートしていきましょう。
目次
子どもとの会話の重要性
幼少期の家庭での親子の会話は、子どもの将来に関わる人間性を構築する重要な要素です。
重要性を理解し向き合うことは、子どもが心を開き、親子共に楽しむことができ、より良い関係を結ぶことや、子どもの繋がってくるのではないでしょうか?
まずはどのような影響があるのか、子どもとの会話の重要性についてご説明します。
親子の信頼関係を築く
子どもが、うまく人間関係が築けているかの基礎を作るのが親子の信頼関係です。普段から子どもの話を良く聞き、コミュニケーションをとることで信頼関係は構築されます。
信頼関係が築けていないと、下記のようなデメリットを招く可能性があります。
- 寂しさや孤独感を抱く
- 愛情不足で子どもの精神的な健康に影響が出る
- 将来的に一定の相手に過剰に依存してしまう
また表情や行動をよく観察し、寄り添ってあげることも重要です。
コミュニケーション能力UP
近年社会では、コミュニケーション能力を重要視しています。
コミュニケーション能力とは、言葉や会話を通じて相手と意思伝達すること、理解しあい、お互いの考えや感情を伝え合うことは、幼少期の環境が影響すると言われています。
挨拶をする、共感する、話を良く聞くことを意識していた家庭で育った子どもはコミュニケーション能力が高いと言われていて、会話で育まれる要素が多いですよね。
- 周りの人から信頼される
- 柔軟に問題と向き合い、対応できる
- 盛り上げられるような話題をふることができる
- 相手の気持ちを察し、相手に共感することができる
コミュニケーション能力が高いと、上記のように感受性が豊かな人間に育ちます。
子どもとの会話力を高める5つのポイント
子どもとの会話力を高めると、上記で説明した子どもの人格を構成する親子の信頼関係やコミュニケーション能力をUPさせる効果があります。
また、子どもとの向き合い方、接し方が分かると親子ともども会話を楽しむことができます。ここからは、子どもとの会話力を高めるポイントをご説明していきます。
挨拶をする
挨拶は、会話やコミュニケーションの一番はじめにかわされる言葉です。
幼少期から他人に積極的に挨拶をしていると、話しかけることへの心理的障害がなくなり、他人とのコミュニケーションが苦に思わず、初対面でもスムーズに会話ができるようになります。
子どものうちに、近所の人や親戚の人に挨拶する癖をつけるには、親がちゃんと挨拶すること、挨拶を促すなど、親のサポートが重要です。
挨拶をしたら褒めてあげることも大切。挨拶は良いことだと認識してあげましょう。
良質な質問をする
子どもがたくさん話したくなる、話すことが楽しいと思うためにも、親御さんが子どもに投げかける質問が重要になってきます。
子どもに質問するときは、オープン・クエスチョンを活用するのがおすすめです。
オープン・クエスチョンとは相手が自由に答えられる質問で、自分の頭で処理して答える必要があるため、子どもの幅広い考え方や気持ちを引き出すことも出来ます。
また、オープン・クエスチョンは「どうだった?」「どう思う?」のような漠然とした質問より”5W1H”を意識して、下記のような疑問符を活用すると良いと言われています。
- When/いつ
- Where/どこで
- Who/誰が
- What/なに
- Why/なぜ
- How/どのように(どのくらい)
「誰とどこで遊んだの?」「なんで嬉しかったの?」のように5W1Hを用いて質問すると、子どもの表現力が上がり、深く考える思考力も上がると言われています。
共感する
子どもが話してくれたことに、「~辛かったよね」「~悔しいかったね、でも良く頑張ったね」と言葉で喜怒哀楽を共有し、寄り添い共感しましょう。
共感には、下記のような3つのメリットがあります。
- 感情を落ち着かせることができる
- 自信が生まれ、自己肯定感があがる
- 親に否定されていないという安心感で子どもが安定する
共感してもらえると子どもは、この人には理解してもらえる、本当の気持ちを伝えても大丈夫と安心し、不満をためない、嘘をつかない子どもに育ちます。
子どもに目線を合わせ、感情を大切にしてあげましょう。
会話が生まれるきっかけを作る
ママやパパがお仕事や家事で疲れている時、忙しい時はゆっくり子どもと会話している時間がないという方も多くいらっしゃると思います。
下記のように、環境を整え会話が生まれるきっかけ作りや、愛情表現も大切です。
- 居心地の良い雰囲気をつくる
- 食事はできるだけ一緒にとる
- 感謝の気持ちを伝える
- スキンシップをとる
ご飯はできるだけ一緒に食べる、ご飯のときはテレビを消す、スマホは触らないなど家族ルールを設けると、忙しくても会話をする時間を確保できます。
短い言葉でも「ありがとう」「あなたが大切」など気持ちを伝えること、頭を撫でる、ハグするなどのスキンシップも立派なコミュニケーションです。
褒めてあげる、認めてあげる
子どもが話してくれたことや、自信をもって伝えてくれたことを褒めてあげる、認めてあげることを意識しましょう。子どもの自己肯定感UPにも繋がります。
「えらい」「すごいね」と褒めることも大切ですが、どのような点がすごかったのか、「~してくれたから嬉しかったよ」など、子どもの言動を認めてあげることも重要です。
肯定すると、やる気が満ちあふれたり、大きな喜びを感じるきっかけにもなるので、些細なことでも子どもを認めてあげることを意識しましょう。
子どもの話を上手に聞くための3つのコツ
子どもは、親から話を聞く姿勢を自然と学んでいます。
子どもが将来聞き上手になれるかは、親が子どもの話をどう聞いているのかで決まると言われているぐらい、親の話の聞き方は重要なんです。
以下で紹介する聞き上手になるための3つのコツを是非、参考にしてみてください。
否定や評価をせずに聞く
子どもが一生懸命話している時は、話し方、内容、気持ちなど子どもを否定したり、評価しないで聞くようにしましょう。
話に耳を傾け、子どもを受け止める、見守る姿勢が大切です。「しかし」「だけど」など、否定に繋がるワードを使うのも要注意。
子どもは否定されたり評価されると、話すことを控えてしまったり、自信を失ってしまう可能性があります。否定することはできるだけ避け、肯定的に伝えてあげましよう。
話を遮らないで最後まで聞く
子どもは最後まで話すこと、聞いてもらえたことに、満足感を抱きます。
逆に話を遮られたりすると、”自分の話を聞いてもらえない”と感じ、満足感を抱くことが出来ず、話すことを控えてしまう可能性があります。
子どもが話し始めたら途中で割り込んだり、中断させることはできるだけ避けてください。気になってもぐっと我慢する癖をつけるようにしましょう。
相づちを打つ、うなずきながら聞く
基本的なことですが、子どもが話はじめたら手を止め目を見て話すことを意識しましょう。
子どもは、「うん、うん」「そうなんだ」「それで?それで?」など相づちを打つことや、うなずきがあると、自分に共感してくれている、話を聞いてくれていると嬉しくなり、もっと話したいと思うようになります。
なにかをしながら話を聞く”ながら聞き”は、子どもは話を聞いていないと感じ、自分の価値を下げてしまう危険性もあるので注意が必要です。
まとめ
子どもとの会話力を高めるポイントと重要性についてご紹介しました。
親子の信頼関係、将来のコミュニケーション能力の高さ、子どものやる気や探究心は、親の子どもへの向き合い方、話の聞き方、親の会話する際の姿勢が大きく影響してきます。
大切なことは、子どもに寄り添い気持ちや感情を理解しようと努めることです。そして継続することで、子どもの反応や親子の関係性も変わってきます。
改めて日々の積み重ねが子どもに影響することを意識して、子どもとの会話を楽しんでみてください。