子育てと仕事の両立が難しい理由と成功させる5つのポイント
子育てと仕事を両立しているママ、通称ワーキングマザー(ワーママ)は年々増加傾向にあります。
女性の社会進出が一般的になりつつある現代では、仕事をしながら育児をしているママは珍しいものではなくなっています。しかし、子育ても仕事もそれぞれ一つずつでも大変なのに、それを両立するとなるとかなりの重労働です。
子育てと仕事を両立するのが難しい理由と、成功させるポイントをこの記事ではご紹介していきます。
子育てと仕事を両立させるためには当然頑張らなければいけませんが、頑張りすぎも良くありません。この記事で紹介するポイントを理解し、無理をせずに両立できる状態を作ることがとても重要です。
目次
子育てと仕事の両立が難しい理由
2018年に厚生労働省が発表した国民生活基礎調査によると、18歳未満の子どもを育てながら働くママの割合は約7割。10年前から10%以上も伸びているということを考えると、ワーママは着実に増えているということが分かります。
女性の社会進出が進めば進むほど、相対的にワーママは増えていきます。まず始めに、子育てと仕事の両立はなぜ難しいのか、その理由について以下で解説していきます。
ワーママの約8割は心身に不調
楽しく子育てと仕事を両立しているのであれば問題ありませんが、多くのワーママは心身共に不調を抱えているというのが実情です。
株式会社ウェルネスライフサポート研究所が発表した、働く母1000人を対象とした調査結果によると、仕事をする上で心身の不調を感じていると答えた方は8割以上という結果に。
- 職場復帰後に授乳トラブルに遭遇した⇒半数以上
- 罪悪感や不安感を抱えながら働いている⇒6割以上
- 子育てと仕事の両立を辛いと感じている⇒7割以上
- 仕事を辞めたい、働き方を変えたいと感じている⇒7割以上
このように多くのワーママが子育てと仕事の両立を辛いと感じており、できれば仕事を辞めたいと考えているということが分かっています。
仕事と育児の両立が難しい要因については、以下の項目で詳しく解説していきます。
会社の理解がない
仕事と育児を両立させるためには、会社の理解は必要不可欠です。
保育所に預けて出社しても、子どもが熱や怪我をした場合は迎えにいかなければいけません。その時に、すぐに自分の仕事を他の人に任せられる環境が整備されていたり、早退することを気兼ねなく上司や同僚に伝えられる環境が整備されていなければ、両立は難しいでしょう。
会社、上司、同僚の理解。これがなければ、仕事と育児を両立させることは不可能です。
家族の協力がない
育児はママひとりで行うものではありません。
ママとパパの双方に大きな責任が伴うものが育児ですが、実際問題、ママかパパのどちらかに育児負担の比重が多くなってしまいがちです。
共働きの場合は、お互いの仕事のスケジュールや都合を考え、育児の分担はママとパパで効率的に行う必要があります。
- 今日は遅くまで仕事だからお迎えお願い
- 残業しなくちゃいけないから子どものご飯作ってね
自分が仕事をしている場合は、パパだけではなく近くにいる家族のサポートなどを得ながら、上手に両立していく必要があります。
決して全てを自分ひとりで頑張ろうとするのではなく、周囲の人に甘えるということを忘れないようにしましょう。
子育てと仕事の両立を成功させるポイント
会社と家族の理解…これが育児と仕事を両立させるために必要不可欠なものですが、これだけで完璧に両立させられる訳ではありません。
ここからは、育児と仕事を両立させるために覚えておきたいポイントを紹介していきます。これから両立させようと思っている方、今現在、両立するのが限界だと落ち込んでいる方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
両立しやすい仕事を選ぶという選択肢も
育児との両立に向いている仕事は多くあります。
新型コロナウイルスの影響により、在宅で仕事をするという新しい仕事の形が定着してきたということもあり、自宅で行えるリモートワークも育児をしている方にとっては魅力的な仕事ですよね。
- 在宅ワーク
- スーパーなどのレジ打ちスタッフ
- コールセンター
- 事務作業
自宅でウェブサイトの記事作成やデータ入力などを行う在宅ワークの需要は、年々増加傾向にあります。自宅にいながら自分のペースで仕事ができるので、育児との両立は他の仕事と比べても格段に良いと言えるでしょう。
他にも、コールセンターは働くママにおすすめの仕事です。一緒に働いているスタッフの数が多いため、急に子どもの都合で休んだり早退しなければいけないという場面でも融通が効きやすいという特徴があります。
今現在、仕事と育児の両立に限界を感じているという方は、思い切って上記で紹介した仕事に転職するという選択肢もあります。また、今から育児をしながら仕事を始めようかと考えている方は、上記の仕事であれば両立しやすいということを覚えておきましょう。
優先順位を決める
育児と仕事の両立で悩んでいる方の多くは、全てを完璧にこなそうとしています。
1日が24時間であることは変わりません。どれだけ頑張っても1日の最大時間が決まっている以上は、1日で出来ることは限られています。育児と仕事の全てを毎日完璧にこなそうなんてことは、物理的に不可能なんです。
中途半端にあれもこれもと手を出してしまうと、何もきちんとできないということで精神的な負担になってしまう場合があります。という訳で、その日に何をするかを事前に優先順位をつけておき、その通りに実行することをおすすめします。
- 今日は手作りご飯を作ろう
- 今日は子どもと沢山遊ぼう
- 今日はゆっくり掃除をしよう
家事だけでなく、仕事の予定を詰め込む日があっても良いでしょう。その日にすべき優先事項を決め、それを実行するという生活は忙しいママにおすすめです。
ながら作業を心がける
育児と仕事を両立していると、とにかく時間がありません。
という訳で、あれもこれも同時に行う「ながれ作業」を常に心がけるようにすると、自分の手持ち時間を有意義に活用することができます。
- 歯磨きをしながら洗面台の掃除
- ご飯を作っている時に洗濯機を回しておく
- 床掃除をかけながらテレビを見る
家事と家事のながら作業だけでなく、仕事と家事、育児と家事など、ながら作業を意識しながら生活を続けていると、これとあれは同時にできるかもと言った新たな発見へと繋がることもきっとあるはずです。
ながら作業を意識して、自分の時間を有意義に使えるようにしましょう。
周囲のサポートをしっかりと活用する
自分ひとりで育児と仕事を完璧に両立することは不可能です。周りの人に頼ることを申し訳ないと感じるのではなく、周囲のサポートは積極的に活用しましょう。
- 地域のファミリーサポート
- ベビーシッター
- 家事代行
- 祖父母や同僚に協力を求める
自分ひとりで出来ることには限界があります。パパや祖父母はもちろん、どうしても終わらない仕事は同僚に協力を求め、地域のファミリーサポートや家事代行など、サポートしてくれる周囲の人に甘えることは、育児と仕事を両立するためにとても重要なことです。
地域のファミリーサポートは住んでいる地域によってサービス内容が異なりますので、自分が住んでいるサポート内容は事前に把握しておきましょうね。
絶対に頑張りすぎない
育児と仕事を両立させたいと考えているママは、絶対に頑張りすぎてはいけません。もちろん日々の生活を送る上で頑張っていない人はいませんが、頑張っていると頑張りすぎているは別です。
上記で約8割のワーママが心身に不調を感じていると紹介しましたが、日本人女性は特に頑張りすぎてしまう傾向にあります。
- 子どもはしっかりと育てなければいけない
- 家事も完璧にこなさなければいけない
- 毎日手料理を作らないといけない
- 掃除も常にしておかなければいけない
- 仕事も周りの人に迷惑を与えてはいけない
このように、育児も家事も仕事も全て自分一人で抱えて込んでしまっては、いずれは容量オーバーとなってパンクしてしまいます。
決して頑張りすぎないこと。辛ければ周りの人に頼り、無理があるなと感じた時はゆっくり休むことが、育児と仕事を両立させるためにはとても重要なことです。
まとめ
子育てと仕事の両立が難しいと言われている理由と、成功させるために覚えておいて欲しいポイントを紹介しましたが参考になりましたか?
働くママは年々増加傾向にあり、それに伴い、子育てと仕事の両立で悩んでいるママも増えています。頑張りすぎず、楽しく子育てと仕事を両立することがベストですよね。
上記で紹介した5つのポイントを実践してみて、子育てと仕事の両立を楽しみましょう!